【最大7人向け】ボードゲーム『ディプロマシー』ルール&レビュー!「友情破壊ゲーム」の代名詞と呼ばれる伝説の交渉戦
この記事では、ボードゲーム「ディプロマシー(Diplomacy)」の特徴や遊び方&ルール、価格・どこで買えるかについて解説しています。
「ディプロマシー」とは?
「ディプロマシー」は、1959年にアメリカで発売された、ボードゲームの歴史を語る上で絶対に外すことのできないクラシックな名作です。
舞台は20世紀初頭(第一次世界大戦前夜)のヨーロッパ。プレイヤーはイギリス、フランス、ドイツ、ロシアなどの列強7ヶ国のいずれかの指導者となり、ヨーロッパの覇権を争います。
このゲームの最大の特徴は「サイコロやカードなどの運要素が一切存在しない」こと、そして「他のプレイヤーとの密室での『交渉』がゲームのすべて」であることです。同盟、約束、そして必然的に起こる「裏切り」。あまりにもリアルな外交戦が繰り広げられるため、プレイ後には人間関係にヒビが入るとまで言われる、恐ろしくも魅力的な超重量級ゲームです。
| 値段 | 約5,000円〜(※バージョン・流通状況により変動) |
|---|---|
| プレイ人数 | 2〜7人(※絶対に「7人」で遊ぶことを推奨します) |
| プレイ時間 | 約240〜360分(※数時間〜半日、時には数日かかります) |
| 対象年齢 | 12歳以上(※精神的な成熟が必要です) |
| 難易度 | むずかしい(※ルールはシンプルですが、交渉がすべてを決めます) |
| タイプ | 交渉・陣取り・同時プロット・運要素ゼロ |
| 雰囲気 | 密談 / 疑心暗鬼 / 絶望 / リアルな裏切り |
| サイズ | 大箱 |
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どこで買える?
「ディプロマシー」は非常に歴史の古いゲームであり、これまで何度も様々なメーカーから再販されてきました。現在はホビージャパンから発売されている日本語版などが流通しています。
| ホビーショップ | ホビージャパン取扱店、駿河屋、イエローサブマリンなど |
|---|---|
| 家電量販店 | 取り扱いなし(※ごく一部の大型店舗のみ) |
| バラエティショップ | 取り扱いなし |
以下、ネット通販のAmazonや楽天・Yahoo!ショッピングからもご購入頂けます。
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「ディプロマシー」はどんなゲーム?|遊び方&ルール

各プレイヤーは、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オーストリア=ハンガリー、ロシア、トルコの7カ国のうち1つを担当し、初期の軍隊(陸軍・海軍)を配置してスタートします。
目的:ヨーロッパ全土にある34の「補給地(都市)」のうち、過半数である「18の補給地」を支配したプレイヤーの勝利!
または、全員が「これ以上状況が動かない(膠着状態)」と合意した場合は、その時点での補給地数で順位を決めます(引き分け終了)。
自分の番でやること
このゲームには「手番」がありません。すべてのプレイヤーが同時に行動を決定します。
ゲームは「春」と「秋」のフェイズを繰り返し、以下の順序で進行します。
- 【ゲームのすべて】外交(交渉)フェイズ
- 命令書の「記入(プロット)」
- 命令の「一斉公開と解決」
- 秋の終わりの「補給(増減)」フェイズ
15分〜30分程度の時間をとり、プレイヤー全員が自由に席を立って「交渉」を行います。
別室に行ったり、部屋の隅でヒソヒソ話をしたりして構いません。「ロシアさん、一緒にドイツを攻めませんか?」「イギリスさん、今回はそっちの海には入りませんから信じてください!」といった密約を交わします。
ただし、ここで交わされた口約束には「一切のルール的な拘束力はありません」。嘘をついて裏切っても全く問題ないのです。
交渉時間が終わったら、全員が無言で紙とペンを取り、自分の軍隊(コマ)をどう動かすか「命令書」を書きます。
命令は「移動」「支援(味方や他国の移動を助ける)」「維持(その場に留まる)」などです。
全員が書き終わったら、命令書を一斉に公開し、ボード上のコマを動かします。
この時、サイコロは振りません。「より多くの軍隊(支援を受けた数)で攻め込んだ方が必ず勝つ」という完全な算数で勝敗が決まります。
・1対1でぶつかったら「引き分け(どちらも動けない)」。
・自分1に対して、相手が「支援」を受けて2の力で攻めてきたら「自分の負け(押し出される)」。
「秋」のフェイズが終わった時点で、自分が支配している「補給地」の数を数えます。
「補給地の数 = 自分が持てる軍隊の数」です。補給地が増えれば軍隊を増やせますが、領土を奪われて補給地が減ると、自分の軍隊を解体(消滅)させなければなりません。
※なぜ「友情破壊」と呼ばれるのか?
ディプロマシーの戦闘は「数の暴力」です。1対1では絶対に勝てないため、必ず誰かの「支援(協力)」が必要になります。
例えば、あなたがドイツを攻めるために、フランスと「一緒にドイツを攻めよう」と固く握手を交わしたとします。
しかし、いざ命令書を公開してみると……フランスの軍隊はあなたを支援せず、逆にあなたの隙だらけの背後(首都)に攻め込んできたのです!
「おい!フランス!さっきの約束は何だったんだ!!」と叫んでも後の祭り。フランスは裏でドイツとも手を組んでおり、あなたを騙して領土を奪い取ったのです。
この「信じていた相手からの生々しい裏切り」が、ゲームが終わった後も現実の人間関係に尾を引くため、「友情破壊ゲーム」の代名詞となっているのです。
「ディプロマシー」の評価・レビュー
総合点数
「ディプロマシー」
運要素ゼロ。純粋な交渉力、説得力、そして「嘘」が勝敗を決める究極の外交シミュレーター!
一斉公開時の「あっ…裏切られた…」という、血の気が引くようなリアルな絶望感!
数時間を共にした後に残る、極度の疲労感と、他では絶対に味わえない強烈なドラマ!
おもしろさ
ギスギス度
難易度
中毒性
ボードゲームという枠組みを超え、「人間心理の実験」とも言える伝説的な作品です。
ダイスを振って「運が悪かった」と笑って済ませることはできません。負けた理由は常に「自分の交渉力のなさ」か「相手の嘘を見抜けなかったこと」にあるため、その悔しさや怒りはダイレクトに心に突き刺さります。
だからこそ、このゲームを遊ぶためには「ゲームの中の裏切りを、現実世界の人間関係に絶対に持ち込まない」という、大人としての極めて高い精神的成熟が求められます。
7人という大人数を集め、半日という時間を確保するハードルは非常に高いですが、一生に一度は経験しておくべき、ボードゲーム史に燦然と輝く「劇薬」のようなマスターピースです。終わった後は、全員で美味しいご飯でも食べて仲直りしましょう。
「ディプロマシー」はこんな人におすすめ!
- 「ゲーム内の裏切りはゲーム内のこと」と割り切って遊べる、精神的に大人な友人グループ
- サイコロやカードの引きなどの「運要素」を極端に嫌い、純粋な実力と思考戦を好む人
- 数時間(あるいは数日)をかけて、大国の指導者としてドロドロの政治と外交を疑似体験したい人
少ない人数でも遊べるルールはありますが、マップのバランスが崩れるため、「絶対に7人ピッタリ」で遊ぶことを強く推奨します。7人の思惑が複雑に絡み合うことで、初めてこのゲームの真価が発揮されます。
言葉という最大の武器を使いこなし、激動のヨーロッパであなただけの帝国を築き上げてください。ただし、背後には常に気をつけて……。
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