【2〜5人向け】ボードゲーム『ア・スタディ・イン・エメラルド』ルール&レビュー!ホームズ×クトゥルフの正体隠匿デッキ構築
この記事では、ボードゲーム「ア・スタディ・イン・エメラルド(A Study in Emerald)」の特徴や遊び方&ルール、価格・どこで買えるかについて解説しています。
「ア・スタディ・イン・エメラルド」とは?
「ア・スタディ・イン・エメラルド」は、『ブラス』や『蒸気の時代』でおなじみの奇才マーティン・ウォレスがデザインしたボードゲームです。初版は2013年に、ルールを整理した第2版が2015年に発売されました。「デッキ構築(自分のカードの山を強くする)」「ボード上の陣取り」、そして「プレイヤーが2つの陣営に分かれて争う正体隠匿」という、ボードゲームの面白い要素を全部乗せしたような、カオスで魅力的な闇鍋的ゲームとしてカルト的な人気を誇っています。
| 値段 | 約8,000円〜(※絶版のためプレ値の場合あり) |
|---|---|
| プレイ人数 | 2〜5人(※正体隠匿が光る4〜5人がおすすめ) |
| プレイ時間 | 約60分 |
| 対象年齢 | 13歳以上 |
| 難易度 | むずかしい(重ゲー・要素が多い) |
| タイプ | 正体隠匿・デッキ構築・エリアマジョリティ |
| 雰囲気 | 無言 / 疑心暗鬼 / バチバチ / 狂気 |
| サイズ | 大箱 |
どこで買える?
「ア・スタディ・イン・エメラルド」は、海外では第2版が流通していますが、完全日本語版は発売されておらず、輸入版に有志の和訳ルールや和訳シールを付けて遊ぶのが一般的です。そのため、現在では非常に入手困難な「レアゲーム」となっています。
| ホビーショップ | 駿河屋(中古)、イエローサブマリン(※ごく稀に輸入版の取り扱い)など |
|---|---|
| 家電量販店 | 取り扱いなし |
| バラエティショップ | 取り扱いなし |
以下、ネット通販のAmazonや楽天・Yahoo!ショッピングからも、中古品や並行輸入品をご購入頂けます。
(カエレバヨメレバを貼ります。)
「ア・スタディ・イン・エメラルド」はどんなゲーム?|遊び方&ルール

ゲーム開始時、各プレイヤーには「秘密の陣営カード」が配られます。陣営は「王党派(怪物側)」と「復古派(人間側)」の2つですが、誰がどちらの陣営かは分かりません。プレイヤーは手札のカードを使ってボード上の都市(ロンドンやパリなど)にエージェントを送り込み、影響力を高めて新しいカードを獲得し(デッキ構築)、自陣営の勝利を目指します。
目的:ゲーム終了時に、自分の陣営の「勝利点」を最も多く稼いだプレイヤーの勝ち!ただし…
このゲームには「ゲーム終了時、最も点数の低かったプレイヤーの『陣営全員』が道連れで敗北する」という恐ろしい連帯責任ルールがあります!
自分の番でやること
手番では、手札を消費して2つのアクションを行います。
- エージェントの「移動」と「配置」
- 新しいカードの「獲得(デッキ構築)」
- 陣営の目的に応じた「暗殺」と「狂気」
- 恐怖の連帯責任ルール!
カードのアイコンを使って、自分のエージェントコマをヨーロッパの各都市に移動させたり、配置したりします。
都市にエージェントと影響力コマを置き、その都市での影響力が一番大きければ(マジョリティ)、その都市に置かれている新しいカードを獲得して自分のデッキを強化できます。カードにはホームズ、ワトソン、ドラキュラ、クトゥルフの神々など、強力なキャラクターが目白押しです!
ここからが陣営ごとの戦いです。
・【復古派(人間側)】:爆弾を使って、各都市にふんぞり返っている「王族(=クトゥルフの旧支配者)」を暗殺し、勝利点を得ます。
・【王党派(怪物側)】:復古派のエージェントを警察に「逮捕」させたり、逆に暗殺を防いだりして点数を得ます。また、クトゥルフの神々を呼び出すことで、復古派のプレイヤーを「狂気(発狂)」に追い込むことができます!
誰かが一定の点数に達するか、王族が一定数暗殺されるとゲーム終了です。しかし、「一番点数の低かったプレイヤー(最下位)」を確認し、そのプレイヤーと同じ陣営の人は、どんなに自分がトップの点数を稼いでいても、連帯責任で「全員敗北」になります!
※疑心暗鬼の極致
「あいつ、怪物を暗殺したってことは人間側か?」「いや、味方のふりをしてわざと点数を低く抑え、我々を道連れにしようとしている裏切り者かもしれない!」といった、高度なブラフ(ハッタリ)と読み合いが盤面上で飛び交います。
「ア・スタディ・イン・エメラルド」の評価・レビュー
総合点数
「ア・スタディ・イン・エメラルド」
ホームズ×クトゥルフ神話という、原作を知らなくてもワクワクする極上の世界観!
デッキ構築、陣取り、正体隠匿という3つのシステムが見事に(かつ強引に)融合!
「最下位の陣営は道連れ敗北」というルールが生み出す、前代未聞の疑心暗鬼!
おもしろさ
ギスギス度
難易度
中毒性
「正体隠匿(人狼のような役割の探り合い)」と「デッキ構築(カードゲーム)」、さらにボード上での「陣取り」をひとまとめにした、マーティン・ウォレスの鬼才っぷりが爆発している奇作にして名作です。要素が多すぎて最初は戸惑いますが、ゲームが進むにつれて「あいつのあの行動は、王党派で間違いない!」「いや、まだ分からないぞ!」と、盤面から相手の正体が透けて見えるようになってからの面白さは格別です。特に「最下位のプレイヤーがいる陣営は敗北」というルールが秀逸で、自分だけが点数を稼いでいても、味方が足を引っ張っていたら負けてしまうため、「頼むからあいつの点数を上げてやってくれ!」と敵か味方か分からない相手を支援するような、奇妙で笑える展開が頻発します。
「ア・スタディ・イン・エメラルド」はこんな人におすすめ!
- 「シャーロック・ホームズ」や「クトゥルフ神話」の重厚でダークな世界観が大好きな人
- 誰が味方か分からない中で、ブラフを掛け合いながら陣取りを行う「正体隠匿ゲーム」が好きな人
- デッキを強化しながら盤面もコントロールする、要素がてんこ盛りのカオスなゲームを楽しめる人
プレイ人数は2〜5人ですが、正体隠匿の「探り合い」と「連帯責任ルール」の面白さを100%引き出すためには、4人または5人でのプレイが必須と言っても過言ではありません。
入手難易度は高いですが、もしゲーム会などで遊ぶ機会があれば、絶対にプレイしておくべき唯一無二の体験が待っています。狂気と推理が交差するヨーロッパの闇に、ぜひ飛び込んでみてください!



