【2〜4人向け】ボードゲーム『ブラス:ランカシャー』ルール&レビュー!港を奪い合う元祖・産業革命
この記事では、ボードゲーム「ブラス:ランカシャー」の特徴や遊び方&ルール、価格・どこで買えるかについて解説しています。
「ブラス:ランカシャー」とは?
「ブラス:ランカシャー(Brass: Lancashire)」は、2007年にマーティン・ウォレスが発表したボードゲームの歴史に残る大傑作『ブラス』のルールを微調整し、アートワークを極限まで美しく刷新して2018年に発売された重量級ボードゲームです。姉妹作の『バーミンガム(白ブラス)』と並び、ボードゲームランキングで常にトップクラスに君臨し続ける「現代重ゲーの必修科目」とも言える作品です。
| 値段 | 約11,000円(※流通状況により変動) |
|---|---|
| プレイ人数 | 2〜4人 |
| プレイ時間 | 約60〜120分 |
| 対象年齢 | 14歳以上 |
| 難易度 | むずかしい(超重ゲー) |
| タイプ | ネットワーク構築・手札管理・経済 |
| 雰囲気 | 無言 / じっくり / バチバチ |
| サイズ | 大箱 |
どこで買える?
「ブラス:ランカシャー」は、白ブラスと同様に非常に人気が高く、定期的に再販と品切れを繰り返しています。ボードゲーム専門店を中心に探すことになります。
| ホビーショップ | アークライトショップ、駿河屋、イエローサブマリンなど |
|---|---|
| 家電量販店 | ヨドバシカメラなど(※一部の大型店舗のみ) |
| バラエティショップ | 取り扱いなし |
以下、ネット通販のAmazonや楽天・Yahoo!ショッピングからもご購入頂けます。
(カエレバヨメレバを貼ります。)
「白と黒、どっちを買えばいいの?」とよく議論になりますが、結論から言うと「どちらも最高に面白い」です。一般的には、多彩な戦略を楽しみたいなら白、よりタイトで直接的なやり取り(バチバチ感)を楽しみたいなら黒、と言われることが多いです。
「ブラス:ランカシャー」はどんなゲーム?|遊び方&ルール

基本のルールは『バーミンガム』とほぼ同じです。「運河の時代」と「鉄道の時代」の2ラウンドに渡り、手札のカードを使って都市に「炭鉱」や「製鉄所」「紡績工場」などを建て、運河や鉄道でネットワークを繋ぎます。他人が作った石炭や鉄を勝手に利用できる最高のエコシステムも健在です。
目的:「運河の時代」と「鉄道の時代」のそれぞれの終了時に、最も多くの「勝利点」を稼いだ起業家の勝ち!
建物を「裏返す(商品を売却する、資源を消費し尽くす)」ことで勝利点と収入(インカム)を得て、自国を発展させます。
自分の番でやること(バーミンガムとの主な違い)
手番では手札を捨てて2回のアクションを行いますが、ランカシャーならではの「港」と「遠方市場」のルールがゲームを白熱させます。
- 「港」を通じた商品の売却
- 運ゲーのようで熱い「遠方市場」への売却
- 一発逆転のロマン「造船所」!
- 借金(ローン)のルールが違う
紡績工場で生産した綿織物を売却して利益(点数と収入)を得るためには、自分または他人が建てた「港」にネットワークが繋がっている必要があります。
他人の港を使って売却すると、その港の持ち主にも利益が入り、港タイルが裏返って相手に点数を与えてしまいます。「あの港を使って売りたいけど、あいつを儲けさせたくない!」というジレンマが勃発します。
もし盤面に使える港がない場合、ボードの端にある「遠方市場」のタイルに繋げて売ることもできます。しかし、遠方市場の需要は「市場タイル(カード)」をめくって決まるため、「需要が尽きていて売れなかった!」というリスク(ギャンブル要素)が存在します。
ランカシャー最大のロマンが「造船所」です。建設には多大なコストと手間(研究開発)がかかりますが、完成させて裏返るとゲーム中最大の莫大な勝利点を生み出します。誰かが造船に特化し始めると、他のプレイヤーは一気に焦りを感じます。
バーミンガムではアクションを消費して借金(収入を下げて現金を獲得)しますが、ランカシャーでは「自分の手番中ならいつでも、アクションを消費せずに借金できる」というルールになっています。これにより、よりアグレッシブでスピード感のある資金繰りが可能(かつ必須)になります。
※よりカツカツでタイトな盤面
ビールという緩衝材がない分、ランカシャーの盤面は「俺の港を使え!」「いや、自分で港を建てる!」といった、より直接的でシビアな陣取り合戦になりがちです。一手差で港を奪われた時の絶望感は、黒ブラスならではの醍醐味です。
「ブラス:ランカシャー」の評価・レビュー
総合点数
「ブラス:ランカシャー」
バーミンガムより要素がスッキリしており、「何をすべきか」の道筋が分かりやすい!
他人の港を利用するか、遠方市場に賭けるかという、痺れるようなバチバチの駆け引き!
「造船所」という明確な大技が存在するため、ダイナミックな点数勝負が熱い!
おもしろさ
ギスギス度
難易度
中毒性
『バーミンガム』が様々な産業(ビール、陶器など)への寄り道を楽しめる「幕の内弁当」だとすれば、こちらの『ランカシャー』は綿織物と港の輸出にフォーカスした「極上のステーキ定食」のような研ぎ澄まされた面白さがあります。ビールがないため運河ネットワークを広げる動機がより「売却先(港)の確保」に直結しており、プレイヤーの思惑が盤面上で激しくぶつかり合います。「アクションを使わずに借金できる」というルールにより、序盤から多額の資金を投入して一気にネットワークを広げるようなスピード感のある展開になりやすく、経済ゲームとしてのヒリヒリ感はこちらの方が上かもしれません。現代ボードゲームのマスターピースとして、絶対に遊んでおくべき傑作です。
「ブラス:ランカシャー」はこんな人におすすめ!
- 他人の施設(港や炭鉱)を利用し合い、時には出し抜くような、タイトでバチバチの陣取りが好きな人
- 「造船所」のような莫大な点数を叩き出す大技を目指して、長期的な計画を立てるのが好きな人
- すでに『ブラス:バーミンガム』を遊んで面白かった人で、元祖のシビアなバランスも味わってみたい人
白と黒、どちらのブラスが上かという論争は世界中で絶えませんが、それは「どちらも完璧なゲームである」ことの裏返しでもあります。
黒いパッケージの重厚な雰囲気そのままに、産業革命の厳しさと楽しさを存分に味わえる名作です。借金と石炭にまみれた起業家たちの熱い戦いを、ぜひ体験してみてください!



