【3〜5人向け】ボードゲーム『オートモービル』ルール&レビュー!自動車産業の黎明期を生き抜くシビアな経営戦
この記事では、ボードゲーム「オートモービル(Automobile)」の特徴や遊び方&ルール、価格・どこで買えるかについて解説しています。
「オートモービル」とは?
「オートモービル(Automobile)」は、経済ボードゲームの巨匠マーティン・ウォレスが2009年に発表した重量級ボードゲームです。1896年から1930年までのアメリカ自動車産業の黎明期を舞台に、ヘンリー・フォードやウォルター・クライスラーといった実在の偉人たちの力を借りながら、技術革新と需要の変化が激しい市場で生き残りを賭けて戦う、非常に完成度の高い経済ゲームです。
| 値段 | 約8,000円〜(※絶版気味のためプレ値の場合あり) |
|---|---|
| プレイ人数 | 3〜5人 |
| プレイ時間 | 約120分 |
| 対象年齢 | 13歳以上 |
| 難易度 | むずかしい(重ゲー・経済・カツカツ) |
| タイプ | アクション選択・需要と供給・リソース管理 |
| 雰囲気 | 無言 / じっくり / バチバチ / 倒産の危機 |
| サイズ | 大箱 |
どこで買える?
「オートモービル」は、ウォレスの経済ゲームの中でも名作として名高いですが、発売からかなり時間が経っており、日本語版(かつてホビージャパンから発売されていました)は現在「絶版」または「品薄」状態が続いています。
| ホビーショップ | 駿河屋(中古)、イエローサブマリンなど |
|---|---|
| 家電量販店 | 取り扱いなし |
| バラエティショップ | 取り扱いなし |
以下、ネット通販のAmazonや楽天・Yahoo!ショッピングからも、中古品や並行輸入品をご購入頂けます。
(カエレバヨメレバを貼ります。)
「オートモービル」はどんなゲーム?|遊び方&ルール

ゲームは全4ターン(4つの時代)で構成されています。プレイヤーは「大衆車(安い)」「中級車」「高級車」の3つの市場で、どの車をどれくらい作るかを決定し、工場の建設や生産、そして販売を行います。
目的:全4ターンを終えて、最も多くの「お金(現金)」を持っている社長の勝ち!
ただし、ゲーム中に溜まった「ロス(損失キューブ)」は、最後に莫大な罰金(マイナス)として所持金から引かれます。
自分の番でやること
各ターンは、以下のような手順で進みます。
- 偉人(キャラクター)の選択
- 工場の「建設」と車の「生産」
- 恐怖の「販売」と需要のランダム性
- 【超重要】「ロス(損失)」の蓄積と陳腐化
ターンの始めに、フォードやクライスラー、デュラントといった実在の偉人タイルを1枚選びます。偉人ごとに「車をたくさん作れる」「販売を手助けしてくれる」「工場を安く建てられる」といった強力な特殊能力があり、この選択がターンの戦略を大きく左右します。
お金を払って、ボード上のマス目に自分の「工場」を建てます。そして、建てた工場にワーカー(木のコマ)を配置して「車(車のコマ)」を生産します。
大衆車は安く大量に作れますが利益が少なく、高級車は高く売れますが少ししか作れません。
全員が生産を終えたら、いよいよ販売です。ここがこのゲームの最大のギャンブル要素です。
各市場の「需要」は、裏向きの需要タイルをめくるまで何台売れるか分かりません!
「高級車の需要がたったの2台分しかない!?俺、高級車を5台も作っちゃったよ!!」という悲鳴が上がります。
車が売れ残ったり、自分の工場の技術が時代遅れ(古いマス目に建っている)になったりすると、「ロスキューブ(黒いキューブ)」を受け取らなければなりません。
さらに、誰かが新しいマス(最新技術の車)に工場を建てると、古い工場で生産しているプレイヤーに強制的にロスキューブが押し付けられます!
ロスキューブが一定数溜まると工場は閉鎖され、最後に莫大な罰金として清算されます。
※需要の読み合いとチキンレース
「大衆車は絶対に売れるけど、ライバルもいっぱい作ってるから、あえて誰も作っていない中級車で勝負しよう」「需要タイルの中に『マイナス(需要減)』のタイルが混ざってるかもしれないから、作りすぎるのは危険だ…」といった、プレイヤー間の販売枠の奪い合いと、市場の動向を読むバチバチの心理戦が最高に熱いゲームです。
「オートモービル」の評価・レビュー
総合点数
「オートモービル」
需要と供給、在庫の陳腐化という「経済の基本」を見事にゲーム化した最高峰!
「作りすぎると赤字、作らないと儲からない」というチキンレースのヒリヒリ感!
新しいモデルを発表してライバルを時代遅れにする、ウォレスらしい容赦のなさ!
おもしろさ
ギスギス度
難易度
中毒性
『ブラス』や『蒸気の時代』と並び、マーティン・ウォレスの「経済ゲーム」における卓越したデザインセンスを堪能できる大傑作です。最大の魅力は「ロス(損失)」のシステムです。利益を追求すればするほど、売れ残りや技術的陳腐化によるロスキューブという「負債」が積み上がっていくジレンマは、まさに会社経営の苦悩そのものです。需要タイルの引きという「運要素」が程よいスパイスになっており、「絶対に売れると思っていた車が、不況のせいで全く売れなかった!」という盤面のドラマを生み出します。他のプレイヤーの動向をしっかり監視し、「あいつが大衆車を大量に作るなら、自分は手を引こう」といった柔軟な対応が求められる、非常にインタラクションの強い名作です。
「オートモービル」はこんな人におすすめ!
- 「需要と供給」「在庫のロス」といった、現実のビジネスのような経済・経営シミュレーションが好きな人
- ライバルの生産状況を見ながら、どこで勝負するかを読み合うバチバチの心理戦を楽しみたい人
- 『ブラス』などのマーティン・ウォレス作品特有の、「カツカツで苦しいけど面白い」ジレンマが好きな人
プレイ人数は3〜5人ですが、市場(需要枠)の奪い合いが最高に熱くなるため、4人または5人の大人数でのプレイが圧倒的におすすめです。
「借金」こそありませんが、「売れ残りのロス」が会社を容赦なく圧迫します。自動車産業の黎明期という激動の時代を、あなたの経営手腕で生き抜いてみてください!



