【2〜4人向け】ボードゲーム『ロンドン』ルール&レビュー!大火からの復興と「貧困」のジレンマ
この記事では、ボードゲーム「ロンドン(London)」の特徴や遊び方&ルール、価格・どこで買えるかについて解説しています。
「ロンドン」とは?
「ロンドン(London)」は、経済・歴史ゲームの巨匠マーティン・ウォレスが2010年に発表し、2017年にコンポーネントとルールが美しくリファインされた「第2版」として再販された傑作ボードゲームです。ウォレス作品の中では比較的ルールがシンプルで遊びやすい「中量級〜重量級」の入り口に位置しながらも、「街を稼働させると利益が出るが、同時に『貧困』というマイナスポイントを抱え込む」という、非常に秀逸で悩ましいシステムが高く評価されています。
| 値段 | 約6,050円(※流通状況により変動) |
|---|---|
| プレイ人数 | 2〜4人 |
| プレイ時間 | 約60〜90分 |
| 対象年齢 | 14歳以上 |
| 難易度 | ふつう(中量級) |
| タイプ | カードプレイ・タブロービルド・リソース管理 |
| 雰囲気 | 無言 / じっくり |
| サイズ | 中箱〜大箱 |
どこで買える?
「ロンドン」は、カードのイラストやデザインが非常にスタイリッシュな第2版が広く流通しています。ボードゲーム専門店を中心に探すことになります。
| ホビーショップ | アークライトショップ、駿河屋、イエローサブマリンなど |
|---|---|
| 家電量販店 | ヨドバシカメラなど(※一部の大型店舗のみ) |
| バラエティショップ | 取り扱いなし |
以下、ネット通販のAmazonや楽天・Yahoo!ショッピングからもご購入頂けます。
(カエレバヨメレバを貼ります。)
「ロンドン」のカードには実在した歴史的建造物や人物が描かれており、プレイしながらロンドンの復興の歴史を感じられるのも大きな魅力です。
「ロンドン」はどんなゲーム?|遊び方&ルール

プレイヤーはロンドンの都市開発者となり、手札の「都市カード」を自分の前に並べて街を建設していきます。そして、ある程度カードが並んだら「街の稼働」を行い、お金や勝利点を得ます。
目的:ゲーム終了時に、最も多くの「名声点(勝利点)」を稼いだプレイヤーの勝ち!
建物を建てたり、エリアを購入したりして名声点を稼ぎますが、最後に「自分が持っている貧困キューブの数」に応じた強烈なマイナス点が引かれます。
自分の番でやること
手番が来たら、カードを1枚引き、以下の4つのアクションの中から1つだけを実行します。
- カードを「引く」
- 都市の「発展(カードを出す)」
- 土地の「購入」
- 【超重要】街を「稼働」させる!
山札、または場にある公開されたカードから合計3枚を引いて手札に加えます。
手札から「都市カード」を自分の前に出します。この時、「手札から同じ色のカードを1枚、場の公開スペースに捨てる」というコストが必要になります。
カードは横にどんどん並べていく(スタックを増やす)こともできますし、すでにあるカードの上に重ねて置くこともできます。(※上に重ねた場合、下になったカードの効果はもう使えなくなります)。
ボード上に描かれたロンドンのエリア(ウェストミンスターやシティなど)をお金を払って購入します。購入すると勝利点や特殊効果が得られるほか、「貧困キューブを捨てる(減らす)」ことができます。
自分の前に並べた(一番上に見えている)すべての都市カードの効果を、一斉に発動させます!お金や勝利点、新たなカードなどが一気に入る、最高に気持ちいい瞬間です。しかし稼働させた後、恐怖の清算が待っています。
【貧困の獲得】:「自分の前に並んでいるカードの山(スタック)の数」+「手札の枚数」の分だけ、ストックから『貧困(黒いキューブ)』を受け取らなければなりません!
※「貧困」の悩ましすぎるジレンマ
街を稼働させる時、カードを横にたくさん並べておけば、一気にたくさんの効果が発動して大儲けできます。しかし、横に並べた山(スタック)の数だけ、稼働後に貧困キューブを押し付けられます。
さらに、手札をいっぱい抱えたまま稼働させても、手札の枚数分だけ貧困が増えます。
「稼働させたいけど、手札がいっぱいだから貧困が増えちゃう!」「横に並べすぎたから、今回は重ねて建てよう」といった、「利益と貧困のバランス」をいかに取るかが勝負の分かれ目となります。
「ロンドン」の評価・レビュー
総合点数
「ロンドン」
「街の稼働」でカードのコンボが一斉に発動する、拡大再生産の圧倒的な爽快感!
手札の枚数とカードの並べ方が「貧困」に直結する、非常に悩ましく美しいルール!
ウォレス作品の中では比較的軽く、『ブラス』などへのステップアップに最適!
おもしろさ
ギスギス度
難易度
中毒性
カードを出して自分だけの盤面(タブロー)を構築していく面白さと、それを一斉に稼働させる爽快感が見事に詰まった名作です。「街を大きく発展させればさせるほど、貧困層が増大する」という産業革命期の影の部分を、極めてシンプルかつ理不尽なゲームシステム(キューブの獲得)で表現している手腕はさすがの一言です。「貧困を減らす能力を持つカード」は非常に重要ですが、カードを出すためには同じ色のカードを場に捨てなければならず、「自分が捨てた美味しいカードを、次のプレイヤーに拾われて利用される」という間接的なインタラクション(絡み)も非常に良くできています。『ブラス』や『蒸気の時代』のような強烈なバチバチ感や長時間のプレイに抵抗がある人でも、1時間ちょっとで「ウォレス特有のカツカツのジレンマ」を存分に味わえる傑作です。
「ロンドン」はこんな人におすすめ!
- 自分の前にカードを並べてコンボを作り、一斉に効果を発動させる「タブロービルド」が好きな人
- 「利益を取るか、貧困(ペナルティ)を抑えるか」という、ウンウンと悩むジレンマを楽しみたい人
- 巨匠マーティン・ウォレスのゲームに興味があるが、重すぎるゲームは少し不安な人の中量級の入り口として
相手の盤面を直接破壊するような攻撃要素はなく、基本的には「自分の街をどう効率よく稼働させるか」というパズルに集中できるため、ギスギスせずに遊ぶことができます。(※「他人に貧困を押し付ける」というカードはありますが、笑って許せるレベルです)。
黒い貧困キューブの山に震えながら、灰燼に帰したロンドンの街を見事に復興させてみてください!



